キューブの回転操作には、国際的な基準での「回転記号」というものが使われております。
すなわち、「時計回り」F(ront)・B(ack)・R(ight)・L(eft)・U(p)・D(own)と
「反時計回り」F'(ront)・B'(ack)・R'(ight)・L'(eft)・U'(p)・D'(own)とがそれで、
正面を固定して操作すると、対面操作が逆になるものです。
しかし、「3×3×3」はまだしも、それ以上の多キューブになると、記号の数が増えて、操作に手違いを生じ易くなります。
それで、ここでは回転操作を「回転記号」によらず、交点軸上での回転方向を「チャート」化して、回転操作をわかり易いものにしょうとすることを試みています。
「交点軸式チャート」は、
全ての面の全てのコマの回転方向を正面(前面)ないしは上面からのみの方向として捉え、回転方向を図案化して視覚的な形での操作案内とするものです
左図は、キューブ各面とその色の展開図ですが、
この展開図全体を一枚の面として捉えると、或る面から他の面への或るコマの回転移動が六面それぞれの面間で一つの直線で示せます。
従って、それぞれの面なり、段なり、列なりの接点を交点(◎)としてとらえればそのコマの動きを「チャート」化して図案化できます。これが「交点軸式チャート」です。
その「チャート」は、丸「◯」と「十」の字の組み合わせで下図のようなものです。
90度回転
一本線での矢印表示
90度回転の「チャート」図例 正面(前面)と上面
90度回転の「チャート」図例 右側面と左側面
「裏面」は「正面」に、「底面」は「上面」に同じです。
それぞれ「B」と「D」で区別するだけです。
従って、チャート図内に記載の記号は単に面だけを意味するもので、
回転方向は矢印で示しています。
180度回転
二本線での矢印表示
チャートは正面からみてのものですが、回転操作を行う上では、上面を正面と見て操作しても同じことです。
なお、180度回転は右に回しても左に回しても同じ結果です。