≦囲碁上達ヒント集≧


第三部 技術編


(1) 布 石 (2) 隅 (3) 辺 (4)  (5) 模 様
(6) 死 活 (7) ヨ セ (8) 終わりに 思 想 編 学習法編

(4) 攻めと守り

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◎ 石を取る場合、漫然とアタリにして取る方をしばしば見かけるのですが、後々損の残らないような形での取り方をしなければならない。(藤沢秀行)

◎ 実戦では、石を殺すにも最前の殺し方が求められます。(岩本薫)

◎ 「攻めはケイマ」の格言どおり、ケイマという形の薄みは、攻撃でカバーしているのです。

◎ 「二間トビ」は連絡せよと強要されると困るのが一般です。(前田陳爾)

◎ 「両バネ、一手延び」 攻め合いの場合、ハネは手数延ばしに効果あり。

◎ 「攻め合いに外ダメと内ダメ」とがあります。内ダメなしの攻め合いなら、外ダメの多い方の勝ち。内ダメが一つでも双方に眼のないときは簡単ですが、二つ以上になれば、セキの可能性。(小林覚)

◎ 「一手ヨセコウ」、たとえコウに負けても他に三手打てる理屈、コウは迎えて戦うところ。負けるとかなりの持込み、勝っても相手にコウ代わりを三手打たれるので、よほどコウ材有利でないとやってゆけない。そんな関係で実戦では、かなり後まで放置されることが多い。(長谷川章)

◎ 「ハザマ」、こわくないからハザマをあける。だからハザマは衝かないという逆説も成立します。相手がハザマをあけたら、ハザマを衝かずに、逆にそのハザマを繋がらせるように考えるのがいいのです。(桑原宗久)

◎ 「ハザマ」をアケたのは、誘いのスキであり、打たれて困ればアケるはずがないと考えるのが普通です。(藤沢秀行)

◎ 「ハネもフトコロうち」。

◎ 「シメツケ」は気持ちの良いものです。しかい気持ちが良いからといって、何でもかでも決めてしまえばいいというものでもありません。コウダテを一つ損する場合もあります。(岩本薫)

◎ 「サガリ」は一見足が遅いようですが、好手筋である場合が多いのです。特に攻め合いの場合などのときはまことに霊験あらたか場合があります。(岩本薫)

◎ 石の進行は棋理に従います。棋理から外れるのを矛盾と言いますが、不利を招くもとになります。守るなら守るで徹底してなければなりません。(岩本薫)

◎ 表門を固めたら、裏門も必ず閉めるのが棋理というもの。これを強く認識していただきたい。(岩本薫)

◎ ツメられたら、それは相手が攻めてきているのか、それとも守っているのかをしっかり見極める必要があります。(岩本薫)

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