(3)古の教示
◎ 地取り、石取り、適地へ深入りし、石を逃ぐる、みな悪し。
それ地取りは隙なり、石取りは無理なり、深入りは欲心なり、石を逃ぐるは臆病なり。
ゆえに地と石を取らず、深入りせば石を捨て打つべし。
地を取らざるは堅固、石を取らざるは素直、深入りせざるは無欲なり。
石を捨てるは鋭きなり。
とかく我が石を備え堅むるを第一とし、次に敵の透き間を打つべし。
かくのごとくするときは手筋素直にして上達速やかなり。(名人丈和)