(1) 意欲・努力 | (2) 碁の考え方 | (3) 古の教示 | (4) 定 石 | (5) 詰碁、死活、攻合い |
(6) ヨセ、手筋 | (7) アマ代表 | (8) ヨミと早打ちと決断力 | (9) ハメ手 | (10) 注意力 |
(11) 学習過程 | (12) 実戦と局後の検討 | (13) レベル | (14) 凡 打 | (15) 勝因、敗因、悪手 |
(16) 囲碁用語 | (17) マナー | (18) | 思 想 編 | 技 術 編 |
(18) まとめ
ここまで読まれた方、ご苦労さまでした。
さてさて、全く自分のためにと思って、ここまで拾い集めたのですが、碁を愛好し、強くなりたいのは誰しも同じ、ならば、そんな方にも読んでいただければとも思いました。
全部読んだら、少しは強くなった気がしませんか。(^^;)
以上は、ほとんどがプロの言葉の断片ですが、こうして並べて見ると、碁が上達するには技術はもちろんですが、それ以上に大事なのは「碁の本質を知って打つ」ということではないかと見ます。
我々(伸び悩みの)アマは、定石や死活やヨセなどの技術があやふやであって、かつ知識的であり、確かな基礎訓練でできた土台の上に立ってはいないのでしよう。
そしてもっと根本的なことは、「碁に対する考え方」ができていないということにありそうです。
一般的に、碁は「地取り」のゲームと認識するのが普通と思いますが、それを信じたままでは壁に突き当たりそうです。そこで「碁の本質は何か」というと、多くの言葉で語られていますが、本質は「戦いである」と言っています。
勝敗の結果は地によるものですが、「碁の本質は戦いであり、地は結果として付く」というのが碁だと言っています。
つまり、【戦いという展望】から全ては裾広がりに自分を盤面に表現するのが碁で、この裾広がりの中に定石や手筋やヨセなどの技術があるのでしよう。
以上のことから、上達法を圧縮すると、
1.碁は「戦い」のゲームであるという認識に立つことが絶対。……→本質
2.プロの打ち碁鑑賞による「碁の考え方」の吸収。………………→戦略
3.詰碁などによる「ヨミのカの養成」。・……………………………→技術
の三点に要約されるかと思います。
碁の本質は一つですが、
戦略は幾つもあります。
最上の戦略はプロによって示されますが、プロの目にも違いはあります。
戦略に使われるのが定石、手筋、ヨセ、死活などの「技術」です。
実戦は、オールラウンドなものの表現ですが、
一番基礎になるものはやはり技術でしよう。
しかし、単に知識として知ってもあまり役にたちません。
ここの基礎工事は「手の意味を知る」ことと、「ヨミのカを養う」ことにあります。
定石は手の意味を知る。手筋やヨセは石の働きを知る。死活ではヨミのカを養う。
中でも「石の働きを知る」ことと「ヨミの力を養う」ことが日常最大の力点です。
そして、時々にプロの打ち碁を並べる。
そして、実戦で戦いを実践する。地取りではなく、「戦い」を実践する。
闇雲に戦えというのではありません。戦う状祝では、戦う精神が必要なのです。
もっと積極的には、戦う状況を作りだす精神が必要だと言えます。
弱い人程戦う精神に欠けているといえるかもしれません。
碁が基本的に戦いであるという点については、
これをまとめるまで、私は理解が足りませんでした。
碁は地取りであり、戦うにしても、入ってくるからやむを得ず戦かうとか、足りないというか
形勢が良くないから出かけていって戦うという感じでした。
このことは、上達への大きな壁になっているような気がしました。
さて、碁を打つとは、
つまるところ「フットワーク」と「腕力」のコンビネーションということになりますから、
対局の表情は思考のゲームのように見ますが、
その盤上では格闘技としての振る舞いと目が必要だと言えます。
以上、プロの言葉を拾い集めながら得た「碁が強くなる」ための推理です。
(必勝法ではありません。そんなものは今のところどこにもありません。念の為。)
その他、ここには拾えませんでしたが、
高段を目指すには、技術的に「手割り」の考えも必要でしよう。
プロの言葉は繰り返し繰り返し読んだら、必ず、益々強くなった気にさせてくれるはずです。
それでいいのです。\\(^_^)//
そこからきっと何か変わるでしよう。
(・・・・・と、ここまで書いたけれど、学習の実践は私もまだやっておりません。
これからやってみようと思ってますが、どうなることやら・・・・・)
1995.01.07
編集子 JF8TEG = Prim in 946