(3) 模 様
模 様
◎ 相手に入らせて叩く。それが大模様の打ち方。
◎ 大模様作戦の要諦はただ一つ「大きいところから打て」ということに尽きます。(武宮正樹)
◎ 大模様を形成しようという場合、全局的な石の連携を重視しなければならない。石の連携は全局的な厚みの源泉で、地より厚みを強調する打ち方。(武宮正樹)
◎ 大模様の碁は、相手が消しにきたり荒らしにきたりすれば、たちどころに戦いの碁へと転化します。(武宮正樹)
◎ 無理やり大模様を望まず、相手の動きにつれて自然に大模様が形成されるのが最善。(武宮正樹)
◎ 大模様が大模様の威力を発揮するためには、どんどん拡大して相手が恐怖感を持つほどに広げる必要がある。(武宮正樹)
◎ 大模様の完成までの過程は決して平坦な一本道ではない。相手の妨害の度に普通の布石へ戻る分岐があり、作戦の遂行には意識的な指向が必要不可欠。(武宮正掛)
◎ 双方必争の要点を逃すな。
◎ 模様の対決になると、双方の模様の接点当たりに争点ができる。
◎ 模様の争点は境界線にあり。
◎ 模様を争っているときには、石が隅に向かってはいけない。
◎ 模様の形成では、隅の地を守ろうという意識が先にあってはいけない。
◎ 模様の強化、カタから利かす。
◎ 中央に模様を作れば、相手模様の立体化を妨害する効果あり。(武宮正樹)
◎ 連結を妨げながら模様の拡大を牽制する。
◎ 模様同士がつながると、模様はぐんぐん豊かになる。
◎ 「模様をはる」というのは、自分の領域の拡大であり、地域の主張です。概して第5線、6線の中央に石を向けて模様を立体化させるのがコツです。(林海峰)
◎ 逆に、相手の模様を消す場合は、そのタイミングがむづかしい。概して相手がもう一手かけて囲うともう消しにくくなるという、その一歩前に手をそめるのがコツとされます。つまり、中央への逃げ口をみて、上から相手の地を消すのです。(林海峰)
◎ 模様の拡大と消しには、一つの型、つまり法則めいたものがあります。それを知り、実行するにはやはり感覚が必要です。(林海峰)
◎ 模様は、有機的であり立体的でないと効果は薄い。
◎ 大きく打ってがっちり締める、忘れてはならない肝要の連打。
◎ 広げた模様はどこかで引き締める必要がある。
◎ 外勢や厚みが経験的に地に換算されるように、模様の消長も地合いの出入りのように考えて差し支えない。
◎ 大模様の碁は腕力のある人にふさわしい。(高木祥一)
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