(15) 封鎖、死活、コウ、シチョウ
死活
◎ 外へ出ても仲間がいないなら、残るは早生きの道だけ。
◎ 眼作りも、ただ生きればいいというものではなく、1目でも得をするような生き方が肝要。
◎ 回りの状況が違うと、急所も違ってくる。
◎ 普通攻め合いは一手違いのこと。ニ手以上も違うのは、攻め合いとは言いません。
◎ 手順前後という言葉がありますが、これが死活の場合には非常に重要な役割を果たすのです。(曲励起)
コウ
◎ コウに強い人は、碁にも強い。上手と打つときは、堅く打ってコウをさけようと考えるのは、間違いだ。碁には負けてもコウには負けるな、というくらいコウは敢闘精神の現れなのである。(菊池康郎)
◎ 勝負となれば、いつコウ争いが起こるかも知れません。1コウでも相手からのコウ材を減らしておくことは大切な心がけです。(曲励起)
◎ 1コウを大切にする心構えは1目勝負に限らず、きわめて重要です。(曲励起)
◎ 強い人ほどコウをたくみに利用し、局面を有利に導いて行く。コウに強くならなくては碁も強くならないのである。コウには打つ人の実力がそのまま出ます。コウのたて方、受け方、解消するタイミングなど、コウの打ち方を見れば、かなり正確に棋カが判定できます。初級者がコウを嫌うのは、どんな結末になるか、見通しがたてられないからでしよう。コウをこわいと感じる人は、「コウは必ず振り変わるものだ」ということをしっかり頭に叩き込んで下さい。(小林光一)
◎ コウダテの上手下手も碁の力量に比例します。(曲励起)
◎ 「初コウにコウなし」、基本に忠実でありさえすれば、勝勢になると考えてもよろしい。(上村陽生)
◎ コウになれば、必ず損をする。初級の人は、あたまからそう決めてかかっているようですが、それはコウにびっくりして、利害損失の判断を失うからです。(岩本薫)
◎ よくコウがもう1コウ利いたとホウリこんだり、アテられた石を下がったりしているのを見るが、場合にもよるが、むろん損なコウ材です。コウに負けても損コウは打つな、そういう心がけでいなければなりません。損コウは、絶対に負けられぬコウの場合に打つ、やむにやまれぬ非常手段です。(岩本薫)
シチョウ
◎ シチョウを知るは碁を知るの前提でもある。シチョウを間違えて一本逃げる(あるいは追う)のがどれほどマイナスなのか、場合にもよるが、正確な計算は立てにくい。盤上シチョウにかかる、かからないをきちんと正確にわきまえるのは容易なことではない。どんなシチョウでも読み切れればプロ級である。(小西泰三)
◎ シチョウ関係が悪ければ、その準備工作をするとか、シチョウ有利になるまで待つとかで、打ってしまってからシチョウが悪かったでははじまらないのです。(工藤紀夫)
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