(6)形勢判断と勝負手
形勢判断
◎ ほんのひと時形勢判断に時間をさく習慣が身につけば、それだけで今までとは一味違った碁が打てる。(石田芳夫)
◎ 境界が決定的になってからの形勢判断ではすでに手遅れの感。(石田芳夫)
◎ ある折衝が一段落したとき、そこが形勢判断をする時期です。(石田芳夫)
◎ 序盤、中盤においてこそ形勢判断はその真価を十分に発揮する。(石田芳夫)
◎ 普通はは20−30手進めば、第1次勢判断ができる布陣。(石田芳夫)
◎ 局面がが進行して地に変化が生じたら、その都度計算をやり直して、常に大勢を把握する。(石田芳夫)
◎ 地が予測できそうな布陣になったら、相手より一手でも早めに形勢判断をして、適切な応手に備えることが肝要。(石田芳夫)
◎ ヨセの段階は、必ず形勢判断をしなければならない段楷です。(石田芳夫)
◎ なれるまでは、ごく大ざっぱでいいのです。「優勢かな」、「互角かな」、「負けそうだ」と三段階の判断でいいと思います。形勢判断をする習慣を身につける、それが大切です。
慣れてきたら、せめて次の五つには分けたいものです。「大いに優勢」、「やや優勢」、「互角 ― 形勢不明」、「やや劣性」、「大いに劣性」そして自分なりの判断で作戦を立て、着手を決める。(石田芳夫)◎ 一局に三度は形勢判断を行いたいもの。一回目は布石が終わった段階。二回目は中盤のフリカワリ。そして最後は大ヨセに入る直前。形勢が悪ければ、さらに戦いを延長するほかありません。(小林覚)
◎ 優勢は弱気の母である。(石田芳夫)
◎ 一石二鳥の手、こういう手が出るようになれば、だいたい形勢はよくなるもの。(上村邦夫)
◎ 過激な言い方ですが、形勢判断は必要ありません。そのときどきで盤上の現場をきちんと正しく処理していればそれでいいのです。その場その場の現実をよく観察して、手をヨムことに精を出すこと。(趙冶勲)
非勢のときは勝負手
◎ 碁は形勢が悪くなってから、どれだけしぶとく打てるかが勝負。一番悪いのはじり貧負けで、碁でも負け、気合でも負けている。(小林覚)
◎ 平易に打って確実に負け、というのは一番悪い負け方。苦しい碁、悪い碁では、いわゆる「勝負手」が必要。(石田芳夫)
◎ 形勢判断をして不利を知ったとき、二つ道があります。
一つは、辛抱して追撃し、相手のミスを待つ方法。◎ 非勢のときは、虎の子は見つからなくても、行くより仕方ありません。(趙冶勲)
◎ 非勢を挽回する方法は大別して三つ。第一が消しでこれは予防、第二がサバキでこはもう少し積極的、第三がシノギでこれは生死を掛けた大勝負。(石田芳夫)
◎ 勝負を争う者にとって、勝負手の行使は不可欠な有力な武器。(石田芳夫)
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